
営業アポイント取得の基本話法と電話テクニック
テレアポの基本構成を知る
以前の記事(「見込み客(リード)の見つけ方:初心者が実践できる3つの方法」)で、テレアポをリード獲得の方法の一つとして紹介しました。
今回は、その電話で実際にどう話せばアポイントにつながりやすいのか、基本となる話法の構成を掘り下げます。
行き当たりばったりに電話をかけるよりも、あらかじめ基本構成(トークスクリプト)を頭に入れておくことで、新人のうちから一定水準の会話ができるようになります。
スクリプトは一字一句そのまま読み上げるための台本ではなく、話の骨組みとして使うものだと理解しておいてください。
電話営業の基本構成:6つのパート
テレアポの会話は、大きく分けて6つのパートで構成されます。
①挨拶・自己紹介
「お忙しいところ恐れ入ります、○○のサービスを提供しております△△株式会社の(氏名)と申します」というように、会社名・氏名・事業内容を簡潔に伝えます。
以前の記事(「営業職が知っておくべきコンプライアンスと法令遵守」)で触れたとおり、電話勧誘販売では、事業者名や氏名、勧誘目的であることを最初に伝える明示義務が特定商取引法で定められています。
このパートは単なる礼儀ではなく、法律上必要な手続きでもあると理解しておくと、省略してはいけない理由がはっきりします。
②導入(電話をかけた理由を伝える)
なぜこの相手に電話をしているのか、理由を明確に伝えるパートです。
理由が示されないまま話が進むと、相手は「何の電話だろう」と身構えてしまいますが、理由が伝わると聞く姿勢を持ってもらいやすくなります。
③1つの質問で関心度を確かめる
自社が提供できる価値を一言で伝えたうえで、相手の状況に関する質問を1つ投げかけます。
質問への反応を見ることで、相手がどの程度関心を持っていそうかを判断でき、一方的な説明にならずに会話のキャッチボールが生まれます。
④アポ打診
相手の状況について、想定される課題を具体的な仮説として伝えたうえで、「一度お時間をいただけないか」と打診するパートです。
漠然と「ご興味ありますか」と聞くよりも、相手の状況に即した仮説を添えるほうが、話を聞く価値があると感じてもらいやすくなります。
⑤日程調整
「来週でご都合のよい日時はございますか」というように、相手が答えやすい聞き方で候補日を尋ねます。
候補を2〜3択に絞って提示すると、相手は「はい・いいえ」ではなく選ぶだけで済むため、日程が決まりやすくなります。
⑥感謝
電話に応じてもらったこと自体への感謝を丁寧に伝えて締めくくります。
アポイントが取れなかった場合でも、この最後の対応が丁寧であれば、次に連絡したときの印象を損なわずに済みます。
台本通りにいかない時の心構え
実際の電話では、スクリプトどおりに会話が進むことはむしろ稀です。
想定外の質問や反応が返ってきたときに対応できるよう、事前に相手の会社や業界について調べておく、自社の商品知識を深めておく、といった準備が欠かせません。
大切なのは、一方的に自社の説明を話し続けないことです。
相手の話をよく聞き、関心の度合いに応じて話す内容を調整する姿勢が、スクリプトを使いこなすうえでの土台になります。
また、一度作ったスクリプトを使い続けるのではなく、実際に電話をかけた結果を踏まえて、話す順番や質問の内容を定期的に見直していくことも、成果を上げていくうえで重要です。
まとめ
テレアポは、挨拶・自己紹介、導入、1つの質問、アポ打診、日程調整、感謝という6つのパートで構成されており、この骨組みを理解しておくことで新人でも会話の見通しが立てやすくなります。
台本どおりに進まないことを前提に、相手の話をよく聞きながら柔軟に対応する姿勢が、アポイント獲得率を左右します。
参考にした情報
- b-pos「【例文付き】テレアポのトークスクリプトの基本構成|実施時の注意点まで解説」 https://b-pos.jp/b009/
- NotePM「テレアポマニュアルの作り方|例文・テンプレート5選とコツを紹介」 https://notepm.jp/blog/6895
- Mazrica Sales「成果が出る!テレアポ スクリプト完全ガイド|構成・話し方・例文付き」 https://mazrica.com/product/senseslab/sales/cold-calling-techniques/