
撮影計画の立て方:ロケハン・構成の基本
これまでの記事で、カメラの基本設定について取り上げてきました。
設定の知識が身についたら、次は実際の撮影に向けた準備です。
「撮影する前に何を準備すればいい?」という疑問に答えていきます。
ロケハン(下見)とは
ロケハンとは、撮影場所を事前に確認しておくことです。
撮影当日にいきなり現地入りするのではなく、あらかじめ現場の状況を把握しておくことで、当日のトラブルを減らせます。
ロケハンで確認しておきたいポイント
ロケハンでは、主に次のような点を確認しておくと安心です。
- 光の入り方:時間帯によって明るさや光の向きが変わります。実際に撮影する時間帯に近いタイミングで確認しておくと、当日の見え方に近い状態を把握できます
- 音:周辺の生活音、交通音、空調の音など、録音の妨げになりそうな音が無いか確認します
- 撮影に使えるスペース:カメラを置ける位置や、人が動く動線を確認します
- 電源の有無:長時間の撮影や、照明機材を使う場合は、電源が確保できるか確認しておく必要があります
- 許可が必要かどうか:撮影する場所によっては、事前の許可や、周囲の方への配慮が必要になる場合があります
構成表(ショット表)とは
以前の記事でも簡単に触れましたが、構成表(ショット表)とは、「何を」「どの順番で」撮るかを整理した表のことです。
撮影当日に「次に何を撮ればいいか」で迷わないようにするための、簡単なメモのようなものです。
構成表の作り方(簡単な例)
構成表は、凝った形式である必要はありません。
次のような項目を、箇条書きや簡単な表にまとめる程度で十分です。
| 場面 | 撮る内容 | 場所 | メモ |
|---|---|---|---|
| 1 | 外観・看板 | 店舗前 | 開店前の明るい時間帯に撮影 |
| 2 | 店内の雰囲気 | 店内全体 | お客様が少ない時間帯を狙う |
| 3 | 看板メニューの調理 | 厨房 | 盛り付けのタイミングに合わせる |
| 4 | スタッフのコメント | レジ前 | 事前に話す内容を軽く相談しておく |
このように整理しておくだけで、当日の進行がスムーズになります。
撮影時間の目安について
撮影にかかる時間は、内容や規模によって大きく変わるため、一律に「何時間かかる」と断定することはできません。
ただし、想定していた時間ぴったりで終わることは少なく、撮り直しや、機材の準備・片付けに想定以上の時間がかかることもよくあります。
構成表をもとに大まかな時間配分を考えつつ、余裕を持ったスケジュールにしておくことをおすすめします。
お店紹介動画の例で考えると
これまでの記事で例に挙げている、飲食店の3分程度のお店紹介動画で考えてみます。
実際に撮影する予定の時間帯に合わせてロケハンを行い、外観の光の入り方や、店内の明るさを確認しておきます。
あわせて、お客様が映り込みやすい時間帯かどうかも確認しておくと安心です。
その上で、上記のような簡単な構成表を作っておけば、撮影当日は表に沿って進めるだけで、迷わず撮影を進められます。
まとめ
撮影前のロケハンで、光・音・スペース・電源・許可などを確認しておくと、当日のトラブルを減らせます。
構成表(ショット表)は、凝ったものでなくてもよく、「何を」「どの順番で」撮るかが分かる程度で十分です。
撮影時間は余裕を持って見積もり、想定通りに進まないことも前提に準備しておくとよいでしょう。