
動画制作の全体像:企画から公開までの流れ図解
みなさん始めまして。SLIPONの宮本です。
ここでは、映像制作を始めたい方や興味をお持ちの方々に向けて「映像制作ってどうやるの?」といった部分をご紹介していこうと思っています。
ここでアップされていく記事を一から実行すれば、一本の動画が作れてしまうような、そんな有益な情報を公開していければいいなと思っております。
ご興味を持ってくださる方は、是非目を通していただければ幸いです!
「動画を作ってみたい」と思っても、一番初めは何から手をつければいいのか分かりにくいものです。
この記事では、動画制作がどのような工程で進んでいくのか、全体の流れを整理して解説します。
これから動画制作を学んでいく最初の一歩として、まずは全体像をつかんでみてください。
具体的にイメージしやすいよう、この記事では「飲食店が3分程度のお店紹介動画を1本作る」という架空の例を通して、各工程で実際に何をするのかを見ていきます。
あくまで一つの例であり、動画の目的や内容によって具体的な作業は変わる点にご注意ください。
動画制作の4つの工程
動画制作は、大きく分けると次の4つの工程で進みます。

それぞれの工程で行うことは異なり、後の工程は前の工程の内容に左右されます。
たとえば、企画・準備の段階で「お店の雰囲気を伝える」という目的を決めていれば、撮影では内装や料理を撮ることが自然と決まってきます。
逆にこの工程を曖昧にしたまま撮影に入ると、編集の段階で「肝心のカットが撮れていない」と気づくことになりかねません。
工程ごとに何をするのかを、順番に見ていきます。
①企画・準備(プリプロダクション)
動画を作り始める前に行う準備の工程です。
主に次のような内容を進めます。
- 動画の目的やテーマを決める(誰に、何を伝えたいのか)
- 構成や台本(何をどの順番で撮るか)を作る
- 必要な機材を準備する
- 撮影する場所や日程を決める
例:お店紹介動画の場合
「お店の雰囲気と看板メニューを伝えて、来店のきっかけを作りたい」という目的を決めたとします。
この目的に沿って、次のような構成案を作ります。
- 店舗の外観・看板(お店を知ってもらう)
- 店内の雰囲気(入りやすさを伝える)
- 看板メニューの調理・盛り付け(美味しそうに見せる)
- 店主やスタッフのひとこと(人柄を伝える)
構成案は、凝ったものである必要はありません。
箇条書きのメモや、簡単な表にまとめる程度でも、撮影当日に「次に何を撮るか」がすぐ分かる状態になっていれば十分です。
よくある失敗:構成を決めずに撮影に入ってしまい、後から「この角度からの映像がない」「メニューのアップが足りない」といった不足に気づくケースがあります。
企画の段階で「どんなカットが最終的に必要か」を具体的にイメージしておくことで、こうした撮り直しの手間を減らせます。
②撮影(プロダクション)
実際にカメラを回し、動画の素材となる映像・音声を集める工程です。
- 企画・準備で決めた構成に沿って撮影する
- 必要に応じて、同じシーンを複数回撮影する
- 音声も同時に収録する
例:お店紹介動画の場合
先ほどの構成案に沿って、開店前の明るい時間帯に外観を撮影し、その後、実際の調理シーンやスタッフのコメントを撮っていく、という流れになります。
同じ「看板メニューの盛り付け」でも、真正面から撮った映像と、少し上から撮った映像の両方を撮っておくと、編集の段階で使いやすいカットを選べます。
撮影は、天候や出演者のスケジュールなど、当日にならないと分からない要素の影響を受けやすい工程です。
たとえば、屋外の外観撮影は天候によって印象が変わりますし、スタッフへのインタビューは相手の都合に合わせる必要があります。
そのため、企画・準備の段階である程度の余裕を見ておくことが望ましいとされています。
③編集(ポストプロダクション)
撮影した素材を、1本の動画にまとめていく工程です。
- 撮影した映像から必要な部分を選び、順番につなぐ(カット編集)
- テロップや字幕を入れる
- 音声のボリューム調整やBGMの追加を行う
- 色味を整える(色補正)
- 最終的な形式で書き出す
例:お店紹介動画の場合
撮影した素材の中から、外観→店内→調理→スタッフのコメントという構成案の順番に沿って映像を並べていきます。
メニュー名や価格をテロップで表示したり、調理シーンに合わせて軽快なBGMを入れたりすることで、見ている人に内容が伝わりやすくなります。
また、店内の照明の色味によって映像が実際より暗く・黄色っぽく映ってしまうことがあるため、色補正で実際の見た目に近づける作業も行います。
編集は、動画制作の工程の中でも作業時間がかかりやすい部分です。
素材の量や、テロップ・音声調整の細かさによって、必要な時間は大きく変わります。
④公開(配信・発信)
完成した動画を、YouTubeなどのプラットフォームに公開する工程です。
- 動画をアップロードする
- タイトル・説明文・サムネイルを設定する
- 公開設定(公開・限定公開・非公開)を選ぶ
例:お店紹介動画の場合
「〇〇(店名)の看板メニューを大公開」のように、内容が一目で伝わるタイトルを付け、看板メニューの写真をサムネイルに使う、といった形が考えられます。
タイトルやサムネイルの具体的な作り方については、このシリーズの後半の記事で詳しく取り上げます。
公開自体の作業時間は、他の工程に比べると短く済むことがほとんどです。
ただし、タイトルやサムネイルの作り方によって、視聴数、視聴維持率、コメント数、チャンネル登録者数など、さまざまな部分に多きな影響を与えるので、とても大事な工程です。
しっかりと戦略的に構成を考えないと、せっかくの動画があまり見てもらえないという、悲しい結果が待っています。
各工程にかかる時間の目安について
それぞれの工程にどのくらいの時間がかかるかは、動画の内容や長さ、撮影の規模によって大きく変わるため、一律に「何日かかる」と断定することはできません。
参考として、先ほどのお店紹介動画(3分程度・出演者はスタッフのみ・撮影場所は店舗内)のような、比較的シンプルな内容を想定した場合の一例を挙げます。
あくまで一つの目安であり、実際の期間を保証するものではありません。
| 工程 | 内容の一例 |
|---|---|
| 企画・準備 | 目的の整理、構成案の作成、撮影日の調整 |
| 撮影 | 開店前後の1日で、外観〜店内〜調理〜コメントを撮影 |
| 編集 | 素材の選定、カット編集、テロップ・BGM・色補正 |
| 公開 | タイトル・サムネイルの準備、アップロード |
出演者が複数拠点にいる場合や、アニメーションを使う場合など、内容によってはこれよりも大幅に時間がかかることがあります。
実際の期間は、企画・準備の段階で内容を整理した際に見えてくることが多いです。
このシリーズの進み方について
この記事は、初心者の方が動画1本を完成させるまでを段階的に解説していくシリーズの最初の記事です。
次回以降は、以下のような内容を順番に取り上げていきます。
- 動画制作に最低限必要な機材(次回)
- 予算別の機材の選び方
- カメラの基本設定
- 撮影の準備と実践
- 編集の具体的な進め方
- YouTubeへの公開方法
それぞれの工程を1つずつ理解していくことで、最終的に動画1本を完成させられる状態を目指します。
まとめ
動画制作は「企画・準備」「撮影」「編集」「公開」という4つの工程で進みます。
それぞれの工程には役割があり、前の工程の内容が後の工程に影響します。
今回はお店紹介動画を例に、各工程で実際に行うことをイメージしていただきました。
まずはこの全体像を頭に入れたうえで、次の記事から各工程を具体的に見ていきましょう。