
オーディオ調整:音声ボリュームとBGM
前回の記事では、テロップの入れ方について取り上げました。
今回は、「BGMってどうすればいい?」「音が小さい…どうする?」という疑問に答えるべく、編集段階での音声の調整について解説します。
音声ボリュームの正規化(ノーマライズ)とは
複数のカットを組み合わせて動画を作ると、それぞれの素材で録音時の音量にばらつきが出ることがよくあります。
そのままつなぐと、カットが切り替わるたびに音量が急に変わり、視聴者にとって聞きづらい動画になってしまいます。
こうしたばらつきをそろえる作業を「正規化(ノーマライズ)」と呼びます。
多くの編集ソフトには、音量を自動的に整えてくれる機能や、音量を視覚的に確認できるメーターが用意されています。
音量バランスの基本的な考え方
動画の中で最も聞き取りやすくすべきなのは、基本的にはナレーションやコメントなどのセリフです。
BGMは、セリフの邪魔にならない程度の音量に抑えて、下から支える形で使うのが基本とされています。
セリフが流れている間だけBGMの音量を自動的に下げる「ダッキング」という機能を備えたソフトもあります。
音量が大きすぎて音が割れていないか、逆に小さすぎて聞き取りにくくないか、全体を通して確認する習慣をつけましょう。
BGMの選び方・使い方
BGMは、以前の記事でお伝えした「伝えたい印象」に合わせて選ぶことが大切です。
落ち着いた雰囲気を伝えたいのであれば穏やかな曲、元気で明るい雰囲気を伝えたいのであればテンポの良い曲、というように、映像の意図に合わせて選びましょう。
なお、BGMを使う際は、著作権への配慮が欠かせません。
市販の楽曲を許可なく使用することはできないため、商用利用が認められているフリー素材や、正規に使用許諾を得た楽曲を使用する必要があります。
曲の始まりと終わりには、フェードイン・フェードアウトを入れると、急に音が始まったり止まったりする違和感を減らせます。
【おすすめのBGMフリーサイト】
https://dova-s.jp/
https://maou.audio/
効果音(SE)の使い方
テロップの表示に合わせた効果音や、場面転換の効果音など、効果音(SE)を加えることで、映像にメリハリを加えられます。
ただし、以前の記事でトランジションについてお伝えしたのと同様に、効果音も使いすぎるとかえって煩雑な印象になります。
本当に効果的な場面に絞って使うことを意識しましょう。
【おすすめのSEフリーサイト】
https://soundeffect-lab.info/
ノイズ除去について
以前の記事でも触れた通り、録音した音声にノイズが含まれている場合、編集ソフトのノイズ除去機能である程度改善できることがあります。
ただし、すべてのノイズを完全に取り除けるとは限らないため、まずは撮影段階でノイズの少ない音声を録ることを優先し、編集での修正はあくまで補助的な手段と考えておきましょう。
お店紹介動画の例で考えると
これまでの記事で例に挙げている、飲食店の3分程度のお店紹介動画で考えてみます。
外観の環境音、店内の音、スタッフのコメントなど、それぞれ録音状況が異なるため、まずは音量を正規化してばらつきをそろえます。
スタッフのコメント部分はBGMの音量を下げ、声がしっかり聞き取れるように調整します。
BGMは、お店の雰囲気(落ち着いた空間なのか、活気のある空間なのか)に合わせて選び、著作権に問題のない楽曲を使用しましょう。
まとめ
音声の編集では、まず音量のばらつきを正規化でそろえ、セリフを聞き取りやすく、BGMは控えめにという基本バランスを意識します。
BGMは映像の意図に合わせて選び、著作権にも配慮しましょう。
効果音は使いすぎず、ノイズ除去はあくまで補助的な手段として捉えてください。