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構図や空間の使い方についての画像
9月 8, 2026 ・ 映像制作
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構図の基本3つ:三分割法・空間の使い方

これまでの記事で、撮影の準備について取り上げてきました。
準備が整ったら、いよいよ実際の撮影です。
「どうやって『映える』映像を撮るの?」という疑問に答えるべく、今回は構図の基本を解説します。

なぜ構図を事前に考えておくべきか

構図は、撮影の現場でその場ごとに考えるものだと思われがちですが、できるだけ事前に決めておくことをおすすめします。

以前の記事で紹介した構成表(ショット表)の段階で、それぞれのカットをどんな構図で撮るかまで考えておくと、撮影当日に「どう撮ろうか」と迷う時間が減り、撮影全体の時間ロスを軽減できます。
また、お客様や関係者に撮影内容を説明する場面がある場合、「このカットはこういう構図で撮ります」と具体的に伝えられると、認識のすり合わせがしやすくなります。
構図は、撮影中の判断だけでなく、事前の準備段階から考えておく要素だと捉えておくとよいでしょう。

構図とは

構図とは、画面の中に被写体や背景をどう配置するかということです。
同じ被写体を撮っていても、配置の仕方によって、映像の印象は大きく変わります。

三分割法:被写体をどこに置くか

構図の基本としてよく紹介されるのが「三分割法」です。
画面を縦横それぞれ3等分する線を引き、その線上や交点に被写体を配置する方法です。

被写体を画面の真ん中に置く「日の丸構図」も、対称性を強調したい場合などには効果的ですが、常に真ん中に置いてしまうと、単調な印象になりやすいとされています。
三分割法を使い、線や交点を意識して被写体を配置すると、バランスの取れた、見やすい構図になりやすいといわれています。

多くのカメラやスマートフォンには、画面に三分割のグリッド線を表示する機能が備わっています。
撮影時にこの機能を使うと、意識しやすくなります。

三分割法の具体的な使い方

たとえば人物を撮影する場合、目の位置を画面の上側の線に近づけて配置すると、バランスの取れた印象になりやすいとされています。
風景を撮影する場合は、地平線や水平線を、画面の真ん中ではなく、上側または下側の線に合わせると、広がりのある構図になりやすいです。

これらはあくまで基本の目安であり、必ずしもこの通りにしなければならないわけではありません。

空間の使い方:後ろぼかし・前ぼかし

以前の記事で、絞り(F値)を開くと背景がボケることをお伝えしました。
これは「後ろぼかし」と呼ばれ、被写体を背景から際立たせる、よく使われる手法です。

これに加えて、「前ぼかし」という手法もあります。
カメラと被写体の間、手前側に何かをあえて配置し、ピントを合わせずにボケさせる方法です。
手前のボケを通して被写体を見せることで、画面に奥行きが生まれ、映像に立体感が出やすくなります。

前ぼかしと後ろぼかしを組み合わせると、手前のボケ→ピントの合った被写体→背景のボケ、という層のある構図を作ることができます。

構図は「当てはめるもの」ではなく「意図を表現するもの」

ここまで紹介した三分割法や前ぼかし・後ろぼかしは、あくまで基本の型です。
大切なのは、「この型に合わせれば正解」ということではなく、その映像にどんな印象や効果を持たせたいかを先に考え、それを実現する手段として構図を選ぶ、という考え方です。

たとえば、カメラを横に動かす「パン」を伴う撮影では、被写体を画面の端に配置することがあります。
パンによって画面が大きく動くため、被写体の周囲に広がる空間が強調され、「広がり」を感じさせる効果が生まれます。

一方、カメラを縦に動かす「チルト」を伴う撮影では、被写体を画面の中央に配置することがあります。
中央に置くことで、動きそのものよりも、被写体自体の大きさやスケール感を強調しやすくなります。

パンやチルトといったカメラワークの具体的な使い方については、今後の記事で詳しく取り上げます。
ここで押さえておきたいのは、「なぜその構図にするのか」を自分の中で言語化できるようにしておくことです。
意図を言葉にできると、撮影中の判断がぶれにくくなるだけでなく、お客様や関係者への説明もしやすくなります。

お店紹介動画の例で考えると

これまでの記事で例に挙げている、飲食店の3分程度のお店紹介動画で考えてみます。
外観や看板を撮影する際は、看板を画面の中央ではなく、三分割の線上に配置すると、バランスの取れた構図になりやすいです。
店内を横方向にパンして広さを見せたいカットでは、被写体(テーブルや内装)を画面の端に配置することで、空間の広がりを強調できます。
逆に、天井の高さや看板の大きさをチルトで見せたいカットでは、被写体を画面の中央に置くことで、スケール感を強調できます。
スタッフのコメントを撮影する際は、目の位置を上側の線に近づけることを意識してみましょう。
料理を撮影する際は、手前に別の食器やグラスをあえてボケさせて配置し、その奥に主役の料理をくっきり見せると、奥行きのある映像になります。

まとめ

構図は、撮影当日にその場で考えるのではなく、事前の構成段階から考えておくことで、時間のロスを減らし、お客様への説明もしやすくなります。
三分割法や前ぼかし・後ろぼかしは構図の基本の型ですが、それに当てはめること自体が目的ではありません。
その映像にどんな印象を持たせたいかを先に考え、その意図を実現する手段として構図を選び、言語化できるようにしておくことが大切です。

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