
URLとは?構造(スキーム・ドメイン・パス)の読み方をわかりやすく解説
前回の記事(「LP(ランディングページ)とは?何かを、基本構成とあわせて解説します」)では、LPの構成について解説しました。
この記事では、ホームページやLPが表示されるときに、ブラウザのアドレスバーに表示される「URL」について、その構造と読み方を解説します。
URLの基本構造:5つのパーツに分解する
URLは、Uniform Resource Locator(統一資源位置指定子)の略で、インターネット上にある情報の「住所」にあたる文字列です。
Firefoxを開発するMozillaが公開しているMDN Web Docsによると、URLは大きく5つの要素に分解できます。
「スキーム」「オーソリティ(ドメインとポート)」「パス」「クエリ」「フラグメント」の5つです。
たとえば「https://slipon.jp/it/?ref=blog#menu」というURLであれば、次のように分解できます。
- スキーム:https://
- オーソリティ(ドメイン):slipon.jp
- パス:/it/
- クエリ:?ref=blog
- フラグメント:#menu
スキームとオーソリティ:「どの方法で、どのサイトにアクセスするか」
スキームは、ブラウザがデータをやり取りする際の方式(プロトコル)を示す部分です。
Webサイトでは「https」または「http」が使われ、末尾の「s」は通信が暗号化されていることを示します。
この暗号化の仕組み(SSL)については、今後の記事で詳しく解説します。
オーソリティは、スキームのあとの「://」に続く部分で、基本的には「ドメイン」と「ポート番号」で構成されます。
ドメインは、世界中に無数にあるWebサーバーの中から、どのサーバーにアクセスするかを示す部分です。
ドメインそのものの仕組みや取得方法については、次の記事で詳しく解説します。
ポート番号は、サーバー内のどの「窓口」にアクセスするかを示す技術的な番号で、httpsは443番、httpは80番が標準値として省略されています。
パス・クエリ・フラグメントの役割
パスは、ドメインのあとに続く「/」から始まる部分で、サイトの中のどのページ・階層にあるかを示します。
かつては実際のファイルの保存場所をそのまま表していましたが、現在の多くのサイトでは、WordPressのようなシステムが内部処理でページを組み立てており、パスは実ファイルの場所ではなく、抽象化された表現になっています。
クエリは「?」から始まる部分で、サーバーに渡す追加情報を表します。
たとえば「?utm_source=instagram」のようなクエリは、そのアクセスがInstagram経由であることを記録するために使われ、マーケティング担当者が集客経路を分析する際によく利用します。
フラグメントは「#」から始まる部分で、ページ内の特定の位置(見出しなど)を示します。
MDNの解説によると、フラグメントはブラウザ側だけで処理される情報で、サーバーには送信されません。
URLを見れば分かること:実務で使える読み方のコツ
URLの構造が分かると、次のようなことをURLを見ただけで判断できるようになります。
1つ目は、通信が暗号化されているかどうかです。
「https」で始まっていれば、少なくとも通信経路は暗号化されています。
2つ目は、本物のサイトかどうかを見極める手がかりです。
フィッシング詐欺のサイトは、本物とよく似た紛らわしいドメインを使うことが多いため、URLのドメイン部分を確認する習慣が、被害を避ける第一歩になります。
3つ目は、サイト内でのそのページの位置づけです。
パスの階層(例:/it/blog/のような構造)から、そのページがサイトのどのカテゴリに属しているかを推測できます。
4つ目は、そのアクセスがどこから来たかです。
クエリパラメータにutm_source等が付いている場合、広告や特定の投稿からの流入である可能性が高いと判断できます。
おわりに
URLは、スキーム・オーソリティ(ドメイン)・パス・クエリ・フラグメントという5つの要素で構成される、インターネット上の「住所」です。
次の記事では、URLの中でも中心的な役割を持つ「ドメイン」について、さらに詳しく解説します。
参考にした情報
- URL とは何か(MDN Web Docs、Mozilla) https://developer.mozilla.org/ja/docs/Learn_web_development/Howto/Web_mechanics/What_is_a_URL