
営業新人が最初の100日で身につけるべき3つの心構え
なぜ「最初の100日」が大切なのか
新入社員がスムーズに職場へなじめるよう支援する「オンボーディング」の分野では、入社から100日前後(90日とされることも多い)が、新入社員が組織や仕事の進め方に適応するうえで特に重要な時期だとされています。
以前の記事(「営業未経験者が知るべき営業職の適性診断」)では、営業に向いているかどうかは経験によって変化する部分が大きいと触れましたが、その「経験を積んでいく最初の期間」こそが、この100日にあたります。
ここでの過ごし方が、その後の営業としての土台を大きく左右します。
心構え①:結果よりも「土台作り」を優先する時期だと割り切る
新人のうちは、契約や受注という分かりやすい結果がなかなか出ないことがほとんどです。
ここで焦って無理に成果を出そうとするより、正しい行動を積み重ね、その一つひとつを振り返る習慣をつけるほうが、結果的に早く成長できます。
具体的には、商談の後に「何がうまくいったか」「次はどう変えるか」を振り返るメモを残す、先輩の商談に同行させてもらい良い点を書き出す、といった地道な積み重ねが土台になります。
この時期に評価されるのは契約件数そのものよりも、行動量と、そこから何を学んだかという姿勢である場合が多いことを理解しておくと、焦らずに取り組めます。
心構え②:「話す」より「聞く」を優先する
新人のうちは、商品知識も、顧客ごとの事情を踏まえた提案の引き出しもまだ少ないのが自然です。
そのため、自分から多くを語ろうとするより、まず相手の状況や課題をじっくり聞くことに徹する姿勢が、この時期にはより重要になります。
以前の記事でも触れたとおり、相手の立場に立って話を聞く傾聴力は営業に向いている人の特徴として挙げられていますが、新人期はこの力を意識的に鍛える最初の機会でもあります。
分からないことがあれば、その場で分かったふりをせず、「持ち帰って確認します」と正直に伝えることも、聞く姿勢の一部です。
心構え③:分からないことは抱え込まず、すぐに報告・相談する
営業の新人研修などでも、報告・連絡・相談(報連相)を徹底することの重要性が繰り返し挙げられています。
特に、話すときは結論から先に伝え、状況を整理してから詳細を説明するという型を早いうちに身につけておくと、上司や先輩からのフィードバックも受け取りやすくなります。
判断に迷う場面で自己判断のまま進めてしまうと、後から修正が大きくなったり、顧客との関係に影響したりすることがあります。
「これくらいで相談してよいのか」と迷った時点で、すでに相談すべきタイミングだと考えておくくらいが、新人期にはちょうどよい基準です。
また、断られたり、上司から指摘を受けたりすることも、この時期には日常的に起こります。
それを人格そのものへの否定ではなく、次に活かすための具体的なフィードバックとして受け止める姿勢も、報告・相談を続けやすくするための土台になります。
まとめ
営業新人の最初の100日は、結果を出すことよりも、正しい行動を積み重ねて振り返る「土台作り」の期間だと割り切ること、自分から話すより相手の話を聞くことを優先すること、そして分からないことを抱え込まず早めに報告・相談する習慣をつけることの3つが、その後の成長を左右します。
この時期の心構えについては、今後の記事で具体的な行動レベルの内容(アポイントの取り方や報告書の書き方など)とあわせて掘り下げていきます。
参考にした情報
- doda「オンボーディングとは?5つのメリットと2つの導入事例」 https://www.dodadsj.com/content/190831_onboarding/
- インソース「営業に必要な基礎能力とは~新人営業担当者がまず身につけるべき3つの力」 https://www.insource.co.jp/ihl/250902_newcomer_eigyokiso.html
- アイドマ・ホールディングス「営業の新人必見!営業担当の5つの心得」 https://www.aidma-hd.jp/onlinesales/sales/20200623/