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営業資料のビジュアル化:チャート・図解で分かりやすく伝える
9月 25, 2026 ・ 営業サポート
SALES KNOWLEDGE

営業資料のビジュアル化:チャート・図解で分かりやすく伝える

言葉だけの資料が伝わりにくい理由

文字だけでびっしり埋まった資料は、内容が正確でも、相手に伝わりにくいことがあります。

心理学者アラン・パイヴィオ氏は1971年、「二重符号化理論」という考え方を提唱しました。

これは、人間の脳が情報を処理する際、「言語(言葉)」と「イメージ(視覚)」という2つの異なる経路を使っており、両方を組み合わせて情報が与えられると、記憶への定着や理解が高まるという理論です。

つまり、同じ内容でも、文章だけで説明するより、グラフや図解を添えた方が、脳の中でより多くの経路を使って処理されるため、理解されやすく、記憶にも残りやすいということです。

以前の記事(「営業提案資料の作り方:顧客を動かす説得ロジック」)で扱ったピラミッド原則(結論を頂点に、根拠を積み上げる構成)を、文章だけでなく、グラフや図として視覚化することが、今回のテーマです。

グラフの種類と使い分け

グラフの種類と使い分け

グラフは、伝えたい内容によって適切な種類を選ぶ必要があります。

棒グラフは、複数の項目を並べて比較するのに向いています。

「導入前と導入後の比較」「競合他社との比較」など、大小を比べたいときに使います。

折れ線グラフは、時系列での変化・推移を見せるのに向いています。

「導入から半年間の効果の推移」のように、時間の経過にともなう変化を伝えたいときに使います。

円グラフは、全体に対する内訳・構成比を見せるのに向いています。

ただし、項目数が多くなると読み取りにくくなるため、多くても5項目程度までに絞り込むのが基本です。

また、円グラフは項目同士の細かい数値比較には向いていないため、数値の大小を比較したい場合は棒グラフを選びます。

図解で気をつけたいポイント

グラフを入れる際は、1枚のスライド・1つの図に、伝えたいメッセージを1つに絞り込みます。

これは、以前の記事で扱ったピラミッド原則の「1メッセージ1スライド」という考え方と同じです。

装飾のための3Dグラフや、過度に凝った配色は、見た目は華やかでも、かえって数値の比較を読み取りにくくすることがあるため、避けた方が無難です。

グラフを入れたら、グラフの下や横に「このグラフから何が言えるのか」という一言のメッセージを必ず添えます。

グラフだけを置いて説明を省略すると、相手によって解釈が分かれてしまうことがあるためです。

今日からできること

今使っている提案資料の中で、文章だけで説明している数値の部分を1つ選び、グラフに置き換えられないか検討してみてください。

資料の中の円グラフを見直し、項目数が多すぎないか、棒グラフの方が適切でないか、確認してみてください。

グラフを入れた箇所には、「このグラフから何が言えるか」という一文が添えられているか、チェックしてみてください。

まとめ

言葉と視覚を組み合わせることで、情報はより深く記憶に残ることが、二重符号化理論という心理学の研究で示されています。

グラフは種類によって伝えられる内容が異なるため、比較には棒グラフ、推移には折れ線グラフ、構成比には円グラフというように、目的に合わせて選びます。

1つの図に1つのメッセージを込め、必ず一言の説明を添えることで、資料の説得力はさらに高まります。

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